開講の挨拶

 国際化が進み、日本への観光客やメディカルツーリズムが増加し、医療分野にも大きな変革の波が押し寄せています。厚生労働省では、外国人が安心・安全に日本の医療機関を受診できるよう、平成26年度より、医療通訳・医療コーディネーターを配置した地域の拠点となる医療機関への支援を行っています。

 

 平成28年度において、在留外国人は約230万人、訪日外国人は年間約2,400万人と近年著しい増加傾向にあり、外国人に対応した医療体制の整備が求められています。外国人観光客が患者となる際に、診療時間外や予約なしで訪れることもあり、タイムラグが生じる外部通訳よりも、外国語に堪能な職員の雇用・現スタッフの外国語能力の向上などによる「院内スタッフによる対応」や「電話通訳」が必要です。また、外国人患者においては、費用負担があっても医療従事者との正確な(スムーズな)コミュニケーションを行いたいと考える方も多く、「医療通訳」の配置は各医療機関において重視しなければならない重大な課題の一つと言えます。

 

 今後も、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック/パラリンピック、2021年関西ワールドマスターズなどのイベント開催を控え、ますます外国人観光客が増加すると考えられます。大阪においては、外国人観光客が2016年に約941万人となり、着実に増加傾向で推移しています。大阪府では、来阪外国人客数を2020年に1300万人を目標としており、2025年万国博覧会開催に向け招致活動に取り組んでいます。

 

 「医療通訳」は、外国人患者の権利と意思を尊重し、安心かつ公平な医療の提供の為に必要不可欠であり、在留外国人・訪日外国人の増加に伴い必要性が高まっています。大阪医療通訳アカデミーでは、実績と経験豊富な講師により、これから医療通訳を目指す方、ガイド通訳の方、医療現場に携わる方、など様々な方を対象に、医療通訳に必要な知識・能力とスキル、倫理を有する医療通訳者を輩出することにより、その普及拡大を図っていきます。

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